弁護士から見た「弁護士の選び方」

南越谷法律事務所の弁護士小池智康です。

今回のコラムでは、実際に弁護士に相談する必要が生じた場合、どうやって弁護士を選ぶべきかということについて考えてみたいと思います。

 

最近は、弁護士が増加して弁護士へアクセスしやすくなったと言われていますが、弁護士に案件を依頼することになれている方というのは例外だと思います。

私も仕事柄弁護士ばかりと顔をあわせていますが、自分が依頼者になって弁護士に案件を依頼したことはありません(それどころが、司法試験に合格して司法修習生になるまで弁護士と話をしたこともありませんでした)。

 

このように弁護士に不慣れな方がある日突然、トラブルに巻き込まれ、よく検討することもなく、たまたま紹介された弁護士に依頼するということがあります。

もちろん、このようなケースは多々あり、その大半は問題なく事件処理がされていると思われますので、上記のようなケースが問題だということではありません。ただ、少数ですがもう少しよく考えて依頼した方がよかったのでは?というケースもあります。そこで、弁護士を選ぶ際に注意すべき事項をいくつか挙げてみたいと思います。

【注意事項その①】 弁護士との相性

人間同士ですので当然相性はあります。弁護士に依頼をすれば何度も打合せで顔を合わせることになる以上、相性は大事です。試しに法律相談をしてみて相性を確認してみるのがいいと思います。

 

【注意事項②】 事務所の所在地

はっきり言って依頼する弁護士の事務所は近い方が便利です。弁護士に依頼した場合、訴訟であれば期日間に打合せをする、証拠の受け渡しをする等で事務所に足を運ぶことが何度もあります。弁護士の事務所が近ければ、往復の負担が少なくてすみますが、片道1時間の場所であれば打合せの時間も含めるとかなりの負担になってきます。このため、打合せが少なくなったり、先延ばしになったりするというデメリットが生じます。

倒産事件であれば弁護士が現地確認のため会社等にいくことがありますが、事務所と会社が近ければ現地確認も迅速に行えます。

したがって、依頼する弁護士の事務所は近い方がいいと思います。

 

これに関連して、友人から「東京の弁護士の方が専門的で詳しそうだから少し遠くても東京の弁護士がいいのでは?」という質問をうけることがあります。

この指摘はその通りなんですが、問題は自分の問題が「専門的」でないと対応できない問題か否かということです。

一般的な弁護士は多種多様な案件を扱っているので余程特殊な案件、例えば医療過誤、大規模なM&A、上場企業の会社更生事件等、でない限り対応が可能です。

そうすると、個人の方の場合は、大抵の案件は地元の弁護士でも問題なく対応が可能です。日本でも症例が少ない手術というのであれば有名な大学病院ということになるのでしょうが、一般的な手術であればそこまでの必要はないということです。

もちろん、少し遠いけど相性のいい〇〇弁護士がいい、というのはありだと思います。

 

【注意事項③】 弁護士の取扱分野

注意事項②との関連になりますが、弁護士の取扱分野の問題があります。弁護士によっては、特定の事件は受任しないという方がいます。また、取扱分野であっても取り扱っている案件量には、どうしても濃淡があります。そのため、その弁護士が自分の案件に関する分野をどの程度扱っているかを確認することは必要だと思います。

最近はホームページに取扱業務や実績を載せている弁護士も多くなっていますし、法律相談の際に率直に聞いてみるのもいいと思います。

 

もし、弁護士に依頼をするという場合は、これらの要素を参考にしていただきたいと思う次第です。

 

弁護士 小池智康

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